本日も酷暑の中、多くの皆さまにご出席いただき、誠にありがとうございます。
冒頭で流しましたのは、お約束のシベリウスの「アンダンテ・フェスティーボ」ですが、今回は、6月に92歳で永眠された村川千秋さんが亡くなる前月の最後のライブ音源で、山形交響楽団よりお借りした貴重な録音です。
村川さんには心よりご冥福をお祈り申し上げます。
昨日、妻と山形交響楽団の定期演奏会に行ってきました。
演目は、堀米ゆず子さんによるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と、シューマンの交響曲第3番「ライン」。 堀米さんは、母方のご実家が谷地の大地主で、小さな頃はそのお蔵で一日中、バイオリンのお稽古をされていたそうです。
年齢を重ねられても、会場に鳴り響く圧倒的な音色は健在で、アンコールのバッハのパルティータには、会場が息を止められた、そんな印象でした。
堀米さんのヴァイオリンは、ストラディヴァリウスと並び称される同時期の名器で、より力強いと評されている「デル・ジェス」とのことです。
その演奏に感動していたところ、「ライン」も見事な出来で、まるで村川さんが乗り移ったかのような名演。私がこれまで聴いた山響の中でも、指折りの演奏だったと感じました。
団員たちが、村川さんを偲ぶ思いに突き動かされたのか、あるいは堀米さんの演奏に触発されたのか──何がきっかけだったかはわかりませんが、実力のある彼らが、その一瞬に全力を出し切った。そんな瞬間を目撃した気がします。
実は、こうしたことは我がクラブにも通じるものがあると、ふと感じました。
個々の力を信じ、ふとしたきっかけで一体感を持てた時、我々もまた、思いがけない力を発揮できるのかもしれません。
今回の定期演奏会に足を運ばれた、たくさんの西クラブの会員のみなさまも、もしかしたら、同じような印象を受けたのではないでしょうか
さて、今月は「会員増強・新クラブ結成推進月間」です。
衛星クラブを含め、新クラブの設立予定は今のところありませんが、会員増強はクラブの根幹にかかわる重要な課題です。
クラブ全体で意識を高め、行動に移していきたいと思います。
職業分類・会員選考委員会からは、会員の職業のマトリクスを作成いただき、未充填職種の洗い出しを行なっていただいています。
西クラブとして、誘いたい職種、ご一緒したい候補者の目星は、おいおい付けていけると思います。
次は、どう誘うか、です。
皆さんご自身が入会された際、どのような誘われ方だったか、覚えていらっしゃいますか? 「いいから入れ。入ったら、きっと良かったと思うから」──そんな言葉が多かったのではないでしょうか。
実際に一緒に活動し、委員会・宴会・ゴルフ・旅行をご一緒する中で分かり合え、いいクラブに入ったなあ、というのはその通りですが、時代は確実に変わっています。
これからは「ロータリーの魅力をどう伝えるか」も重要です。
半田会長が提唱された「自分のロータリーを見つけよう」というテーマが、勧誘のヒントになるかもしれません。
本日の例会では、今年から挑戦するウェブ活用について一緒に学びます。
クラブのIT化は、市村年度のやり残しテーマであり、ようやく時代が追いついてきてくれたおかげで一歩踏み出します。
一部の会員の皆さまにはご負担をおかけし、また一部の会員の皆さまには、予期しなかったご苦労をおかけするかと存じます。
しかし、東海林会長時代に、コロナの逆風の中、例会を一回も休まずリモートで対応してきた私たちです。
どうかご一緒に、新しい扉を開いてまいりましょう。
本日も有意義な例会となりますことを、心より願っております。