Club President's room

第3061回例会ごあいさつ

本日は、夏休みの話です。
夏休みといえば、「ラジオ体操」が定番です。
小学生の頃、毎朝近所の小学校のグラウンドに集まり、出席カードにハンコを押してもらい、最終日には文具やノートをもらった記憶があります。皆さまも同じような体験をお持ちではないでしょうか。

このラジオ体操、夏休みだけではなく、全国の公園や広場などで、毎朝6時30分から行われています。山形でも数多くの会場があり、当クラブの会員の中にも日課として参加されている方がいらっしゃるかもしれません。

実は私自身も、毎朝6時25分から10分間、妻と二人で「テレビ体操」を続けています。今年で5年目になりました。出張先のホテルでも行い、昨年の入院期間を除けば、ほぼ欠かさず続けてきた唯一のルーティーンです。健康維持に役立っているかは実感がないですが、毎日やることが苦にならなくなりました。始めたきっかけは、ある先輩ロータリアンのお誘いでした。ありがたいことです。

ラジオ体操は昭和3年、国民の健康増進を目的にNHKラジオで始まりました。
戦時中も、学校・工場・軍施設や町内会でほとんど休むことなく続けられていました。
時間になると、どこからともなく人々が集まり、一斉に体操をする。
雨の日も風の日も。日本人の几帳面さと真面目さを象徴する営みだったのでしょう。

私の93歳の母によれば、玉音放送が流れたあの日の朝もラジオ体操は行われ、翌日からも変わらず体操を続けたそうです。何があってもやることはやる、ということだったのでしょう。
私は、江戸時代の寺子屋文化が日本の高い識字率を支えたように、ラジオ体操もまた国民の健康というより規律と継続性を育んだ文化の柱だと思います。

ところが、この習慣は占領下に一時中断させられます。
同じ時刻に人々が集まる姿に、占領軍は警戒を抱いたのだと思います。
1952年、サンフランシスコ講和条約が発効し、日本が主権を回復すると、ようやく現在のラジオ体操第一がNKHラジオで流れることになり、今日まで続いています。

さて本日は、キャリアコンサルタントの亀井果織さんから「経営者が知っておきたいハラスメント防止の基本」について卓話をいただきます。皆さまの記憶にも新しいように、6月には米山奨学生と当クラブ会員の間でトラブルがあり、その結果、残念ながら私たちの大切な友人であった西谷会員がクラブを去ることになりました。
西谷さんは私の1年先輩で、第一小学校のグラウンドに一緒にラジオ体操に通った仲です。ロータリーの根幹は「友情と信頼」です。同じ悲しみを二度と繰り返さないために、本日の学びを糧としたいと思います。

また、西谷さんを再びお迎えできるよう努めることが、私たちの責務だと、先輩会員からご指導をいただいております。歩みを進めて行きたいと思います。

本日もどうぞよろしくお願いいたします。

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