今日は、ロータリーソングの話を少しさせていただきます。
日本のロータリーソングの始まりは、昭和10年頃です。
「奉仕の理想」と「我らの生業」が発表されました。
当時は、軍靴の音が聞こえ始めた時代。
「御国に捧げん」という言葉が好まれた空気もあったでしょう。
その頃、日本のロータリアンは千人に満たない、選ばれた経済人でした。
国家経済の意思決定層とも言える人々が、強い矜持と高い職業倫理を掲げ、自らが規範たらんとする宣言として、これらの歌は生まれたのだと思います。
戦後になると、地区が東西に分かれるタイミングで「手に手つないで」が生まれます。分かれても心は一つ、そんな風に聞こえます。
そして「それでこそロータリー」。
例会を明るくし、親睦を前面に出す、実にわかりやすい歌です。
1970年代には「四つのテスト」が曲になりました。
理念を口ずさみ、自然に身につけてほしいという願いがあったのでしょう。
さて、こうした共通のロータリーソングがあるのは、日本だけのようです。
世界の例会、国際大会では、ゴングを鳴らし、「四つのテスト」を朗読する。
それくらいです。
世界的には、みんなが一斉に同じ行動をすることは、排他的で軍隊的だと受け取られやすい。
ですから、西側諸国には、日本ではお馴染みの校歌、学校の歌がないのが普通です。特にドイツでは、集団で同じ言葉を唱和する行為そのものに、今も慎重な空気が残っていて、国歌斉唱も場面を選びます。
日本人はなぜ歌うのか。
明治以降、急速に近代国家へ転換しました。
そのとき最も効率よく用いられた方法の一つが「斉唱」だったのではないかと思います。
理屈より早い。誰でもできる。
同じ旋律を同時に歌うことで、「同じ国民」をつくる。
私のライフワークであるラジオ体操も、同じ系譜ですね。
世界のロータリーは「語る共同体」。
日本は「歌って語る共同体」。
そのDNAを持つ私たちは、例会でがんばって指揮をします。
でも、もっと大胆に、もっとにこやかに振っても良いのではないでしょうか。
指揮とは、歌う人が歌いやすいようにリズムを整えること。
時には四拍子を二拍子で振ると、ぐっと合わせやすくなります。
ちなみに三拍子で世界一歌われている曲は何でしょう。
バースデイソングです。
これがまた、アウフタクトなのでややこしい。その上、お祝いする人が複数いたりすると、崩れてしまう。
だから歌付きに合わせることが多い。
ちなみにアメリカ合衆国国家もアウフタクトの3拍子。
ついでにワルツ・・・
次回からSAAの皆さまが、大胆に、そして笑顔で振ってくださったら嬉しい。
「私もやってみたい」という会員が出てきたら、もっと嬉しい。
今日は少し取り留めのない話になりましたが、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
本日お越しの会員のみなさまを心から歓迎申し上げます。
ありがとうございます。