Club President's room

第3064例会ごあいさつ

みなさん、こんにちは。お久しぶりでございます。
本日は大変光栄なことに、山形を代表する経済人のお一人、後藤電子の後藤社長をお迎えしております。後藤社長は山形県の西郡を本拠としながら、中国、フィリピン、アメリカ、メキシコへと事業を展開し、文字通り世界を舞台にご活躍されております。私自身、最も尊敬申し上げる経済人のお一人です。本日は、後藤社長がご自身で構想され、実際に世界で切り拓いてこられた歩みについて、直接お話を伺える貴重な機会です。

私も経済同友会でご一緒しておりますが、これまで青年会議所にもロータリーにもライオンズにも所属されなかった方です。ですから本日の例会を通じて、「ロータリーもなかなか良いものだな」「西クラブの皆さんとご一緒するのも悪くないな」と思っていただければ、これ以上嬉しいことはありません。

さて、この3週間、日本も世界も大きな変化に揺れました。中東・ガザ情勢はますます凄惨さを増し、和平への道筋が一層見えづらくなっています。英国やフランス、カナダ、豪州などが国家としてパレスチナ国家承認を表明しましたが、決して明るい展望とは言えません。
ある巨大国家が、国際社会において「必要不可欠な存在」から「我慢ならない存在」へと変質しつつあると、思想学者の内田樹先生は評しています。
愛されることも恐れられることもない、しかし厄介な存在となりつつある巨大国家。その姿に、私たちは複雑な思いを抱かざるを得ません。

国内に目を転じれば、自民党総裁選をめぐる動きがありました。石破氏が退き、新しい総裁が決まろうとしています。石破首相の国際会議での振る舞いに失望した方も多かったかと思いますが、一方で、地方創生に強い情熱を注いだ政治家でもありました。

世界の勢力地図が大きく変わろうとしていることを鑑みると、今後数年で、各国の国際的な位置づけが決まります。それは日本の位置も定まることを意味しています。
次の総理大臣には単なる人気取りや派手な言動ではなく、高い知見を持ち、強い使命感を持ってこの課題に臨んでもらいたいと強く願うところです。

ややロータリーらしくない話題をしてしまいましたが、最後に少しだけロータリーの理念に通じる話をさせていただきます。
お休みをいただいた間に、私はちょっと旅に出ました。飛行機に乗ると、かつては必ず “Ladies and Gentlemen, welcome onboard.” とアナウンスがありました。
ところが今、日系の航空会社ではそれを聞きません。
それは、社会には「Lady」でも「Gentleman」でもない方がいらっしゃるからです。
“Good morning everyone, welcome onboard.” とアナウンスしていました。

また、空港内のトイレ表示も変化しています。以前は for disable 「障がい者用トイレ」と表記されていたものが、今は「ファミリートイレ」となっています。これは誰もが使いやすく、誰も排除されない空間を目指す姿勢の表れです。私たちロータリーが掲げる理念、DEI ― Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性) が、少しずつ社会に浸透してきていることを感じました。

今日の例会は、今年度の目玉のひとつです。後藤社長のご講話を通じ、山形から世界へと歩み出す力と積み重ねてきたリスクヘッジの歴史を改めて感じていただけることと思います。
そしてその学びを、私たちの日常や奉仕活動に生かすことができれば幸いです。

今日も素晴らしい例会になります。ありがとうございます。

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